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 「…蓮、ありがとな。」

 「え?」

 「アイツら、かなりやる気だよ。」

よく意味がわからなかったけど、取りあえ
ずオレは頷いてみた。

 「ん~…。あ、蓮。」

愛華が寝ぼけ顔でオレの方を向いた。

 「おはよ。よく眠れた?」

 「うん。多分…。」

あくびをしながら愛華は言う。
…なんか、愛華と歩斗って似てる。

 「あ、先生。あとちょっとじゃないですか
  ?」

 「ああ…そうだな。
  あと20分くらいか…。」

そろそろ歩斗を起こさないといけない時間だ。
コイツ、寝起きヤバイし。

 「歩斗?もうそろそろ着くよ。」

オレは軽く歩斗の肩を揺らす。
起きる気配はない…。

 「イヤホン取れば?」

 「ああ。」

イヤホンを外して呼びかけてもダメだ…。
面倒くさいことになったな、コレ。

 「歩斗?ねぇ、起きなよー。」
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