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「そうですね!」
あたしはラケットバッグを背負った。
「鍵はどっちが持つ?」
「…あたし、なくしそうです。」
「…じゃあ、あたしが。」
先輩は鍵をバッグのポケットに入れた。
「お、お前らと向かいか。」
「ハロー。ダーリン。」
「バカ、なにがダーリンだ!」
向かいの部屋は今井先輩と和田先輩みた
いだ。
…それにしても日花梨先輩、今ダーリ
ンって…?
「もしかして、和田先輩って日花梨先
輩と…?」
「なっ…!違うから!!
コイツがふざけて…っ!」
「うわっ、照れてんの?
可愛い~。」
「バカ!おい、日花梨!!!」
先輩はあたしの手をひいて、ロビーに向
かった。
「…先輩、もしかして…。」
「…これが大人の駆け引きってヤツだよ、
愛華。」