enjoy!

 「あ、え?」

いまいちよくわからない。

 「あ、ゴメン!!
  気にしないで!」

やっぱり…日花梨先輩…!?

 「あ、先生まだなんだ。」

 「そうみたいですね…。」

ロビーに先生の姿はない。
集合時間まではまだ少し時間がある。

 「あの…日花梨先輩…」

 「全員いるか~?」

先生、タイミング悪すぎ…。
あたし達は、先生のあとに続いていった。
ホテルから出て、コートへ向かうらしい。

 「愛華!」

肩を叩かれて振り返ると、歩斗がいた。

 「歩斗。なに?」

 「…いや。なんとなく。」

 「なにそれ?」

なんとなくって何?
…ちょっと期待しちゃったじゃん。

 「なぁ…。」

 「なに?」

 「…やっぱなんでもない。」
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