enjoy!

 「あのっ!!遠田さんですよね!?」

 「え、あ…はい。」

女の子の顔が赤くなる。
あたしに何か用かな??

 「やっぱり!!
  私、遠田さんのファンなんです!
  握手してくださいっ!!」

 「ええ!?」

恥ずかしかったけど、実際すごく嬉しかった。
自分なんかのファンになってくれる人がいる
なんて思わなかったし…。

 「よかったじゃん!愛華!!」

 「は、はい…。」

あたしは差し出された手を握った。
握手すると女の子は笑顔になってくれた。

 「ありがとうございます!!
  私、東 梨々香っていいます!
  都大会、お互い頑張りましょうね!!」

 「あ、はい!
  ありがとうございます…!」

東さんはその後、すぐに海葉のグループに
戻って行った。

 「…東かぁ。
  なんか聞いたことあるんだよね。」

 「え?
  ジュニアで戦ったとか?」

 「いや…そんなんじゃなくて…。」

日花梨先輩は考えこんでいる。
なんか、広報とかに載ってた子なのかな?
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