enjoy!
「遠田愛華ー。」
「あ、いってきます!」
「ん。」
身体測定では、身長と体重、座高等を測ら
れた。
身長は春よりも1cmくらい伸びてたけど
、体重はあまり変わっていなかった。
「次はあっちに行ってください。」
「はい。」
ソファを指差されて、あたしは大人しくそ
こへと向かった。
「遠田さん、だよね?」
「あ、はい。」
胸ポケットに名札がかかってる。
どうやらこの人はカウンセラーの人みたいだ。
「竹内です。
さっそくだけど…遠田さんは特別なダイエ
ットとか、してるの?」
「いや、特には…。」
竹内さんはメモにあたしの言ったことを書き
込んでいく。
「じゃあ、体質的なものかな…。うん。
今後の食事では、筋肉を作るタンパク質
を多めに取り入れて。
あと、ベストの体重は+8キロってところ
なんだけど、無理して太ろうとしなくてい
いよ。」
「あ、はい…。」
えっと…?タンパク質を多めに取り入れて…?
太ろうとしなくてもいいってこと?