enjoy!

あたしはもちろんと言う風に笑ってみせた。

 「んで…。
  まぁ、どうすればいいんですかね?
  って聞いたわけよ。」

 「そしたら…?」

日花梨先輩はため息をつく。

 「恋を楽しめだって。
  難しいこと言うわ、竹内さん。」

 「あ、あたしも言われました。
  んで、ちょっと考えたんですよ。」

日花梨先輩も興味を示してくれたみたいだ。
目がキラキラしてるように見えた。

 「なになに?」

 「それって…自分次第ってことじゃない
  ですかね?」

 「答えはないってことか…。」

…答えはない…か。
やっぱ難しいんだね。
恋愛もテニスも。

 「優柔不断な考えじゃダメですよね。」

 「…そうだね。
  てかさー、歩斗とはどうなの?」

いきなり話を振られても困る。
あたしは顔が赤くなるのを感じた。

 「…特に何も。」

 「あっちは100%愛華ラブだよ!」

何を言い出すんだこの人は!!
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