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「…っ、とにかく…
ずっとオレの傍にいろよ!」
歩斗の顔が赤くなる。
「…?あたし達はずっと一緒だよ?」
今までだってずっと一緒だもん。
何年経ってもずーっと…。
「お前って…。はぁ…。」
歩斗がため息をつく。
…あたし、なんか変なこと言った?
「なに?
笹嶋さんのこととか?」
「あー。
もういいわ…。
お前はそのままでいいよ。」
「何それ。
意味わかんないよ。」
「意味わかんなくていいから!」
気づいたらもうゴールに到着してて、自然と
歩斗の手とあたしの手は離れていった。
「…早く戻ろうぜ。」
「うん。」
…進展なし。
…脈もなし。
やっぱ…あたしって…。
ただの幼なじみにしか思われてないのかな…。
「ただいまー!」
「おかえりー!
どうだった?」
「どうだったって何ですか?」