enjoy!

 「何?」

 「ちょっと、歩斗起こしてほしいんだ
  けど。」

 「うわっ!ちょっと!!」

蓮はあたしの返事を待たずに手をひいた。
大体…なんであたしなの?

 「オレじゃ起きないんでね。
  頼むわ、本当。」

 「…あたしでも起きないと思うよ?」

 「いや、実証済みだから大丈夫。」

実証済みって…何?
どーゆーことそれ…。ねぇ?

 「じゃ、よろしく。」

部屋に入れられて、あたしは立ち尽くして
しまった。

 「…なんでこんなに汚いの…。」

 「それ、全部歩斗のせい!」

…アイツの部屋、掃除に行きます発言取り
消そうかな…。
てか、今更だけどなんであんなこと…。

 「歩斗ー。起きろよ!」

歩斗は寝息をたてて死んだように眠ってる。
…寝顔は優しいんだ。
なんか…可愛いし。

 「な?」

 「…。」
  
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