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 「ああ、航希でいいよ。
  オレも愛華って呼ぶから。」

 「え?」

意外な言葉だった。

 「じゃあ、練習でね。
  愛華。」

 「あ…はい。」

…なんでだろう。
モヤモヤする。
いつも呼ばれ慣れてる名前なのに…。

 「戻らなきゃ…。」

あたしはエレベーターに乗って、部屋まで
戻った。

 「おかえり。
  …髪、乱れてるよ?」

 「ああ…ちょっと走ったからですかね?」

あたしはポケットに入っていたブラシて髪を
といた。

 「今日は髪、しばらないの?」

 「ご飯終わったらにします。」

髪型決めてないしね。
ツインテールにしようかな?
1番楽だし。

 「そっか。
  …そろそろ朝食行こうか?」

 「…そうですね。」

笹嶋さんがあたしを呼ぶ声がまだ頭の中で
リピートされていた。
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