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オレは深いロブを上げた。
高さもかなりあるし、あの前衛で
も届かないはずだ。

　「ヤバイ！」

　「蓮？」

なんでだよ…？
まだフォローの場面じゃ…。

　「…ラァ！！！」

なんだよ…今のスマッシュ…。
ボールが速すぎて見えねぇし…。
しかもスゲェ威力…。

　「あの人、かなり深いボールでも
　　狙ってくる。
　　佐伯先輩とずっと深いボールで
　　やりあってたんだよ。」

…クソッ。
パワーもテクニックもオレとは桁違
いじゃんかよ。

　「出来るだけ、頑張ってみる。
　　サーブガンバ。」

　「了解。」

やるしかねぇか…。

　「２－０！」

　「はーい！！」

あの構え…。
蓮の十八番、出るか…！？

　「…ッラァ！」

絶妙なスライス回転をかけた蓮のサ
ーブはラインギリギリをとらえた。

　「クッ…。」