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 「あ、ありがとうございます。
  んじゃ、また明日。」

 「おう。おやすみ!」

オレは小さく頭を下げてから部屋を出た。
…蓮に謝るきゃな…。

 「あ、歩…斗!!」

背中に人の手の感触がしたので思わず振り
返る。

 「…蓮っ!?」

もしかして…オレのことずっと探してたの
か?
…オレ、悪いことしたな…。
最悪じゃん、オレ…。

 「あのさ、歩斗…。」

 「蓮、ゴメン!
  マジゴメン!!勝手にキレたりして!」

オレは深く頭を下げた。

 「なっ…。
  なんでお前が謝るんだよ!
  オレのほうこそ…。
  変なこと言って悪かった…!」

…やっぱ、蓮は蓮だ。
結局、オレ…蓮も愛華も大好きなんだよ。
愛華も大事だけど…蓮も同じくらい大事な
んだ。

 「蓮ー!」

オレは蓮に抱きついた。

 「はいはい!
  この続きは部屋でな!」

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