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　「…なんか変な誤解されそうだぞ、そ
　　の言い方。」

　「…だな。」

オレと蓮が顔を見合わせて笑った。

　「さ、帰るかー。蓮！」

　「あれ？もういいのかよ、笹嶋さんの
　　こと！」

嫌なこと思い出させるな…蓮は！

　「んなこといいの！
　　試合には負けても愛華のこと好きな
　　気持ちはこっちの方が強いんだよ！」

　「へぇ、言うなぁ…。
　　まぁ、似た者同士って感じか？
　　お前ら２人。」

　「へ？」

お前らって誰？
似た者同士って？

　「わかんないならいいよ。
　　帰るぞ！」

　「…うんっ！」

笹嶋なんかに負けねぇよ。
絶対に愛華は渡さない。

もし、愛華がオレじゃないヤツを好きにな
ったとしても…。
それが愛華のためならオレは耐えられる。

誰よりもアイツのことが好きだから。

　「…鈍感だな、相変わらず。」

　「ああ、愛華が？」