enjoy!

 「…留守かよ。」

蓮の部屋には誰もいないみたいだ。
男子の先輩達はもうとっくに寝ていると
思うし…。

…今日は諦めよう。
あたしは自分の部屋に大人しく戻らなき
ゃ。
結局、明日のバスの中でお土産は頂くこ
とにした。

 「…だよなー。」

 「だろ?」

この声…歩斗と蓮…!
グッドタイミングだ。

 「…っ。」

 「あ、歩斗!?」

…なんで歩斗が逃げたの?
…もしかして…笹嶋さんのこと…?

 「あの…蓮?」

 「うわっ!お前なんでいるんだよ!」

蓮まで…。
なんか最近、あたしの扱い酷くない?

 「まぁ、蓮に話があって。」

 「ふーん…。歩斗じゃなくてオレに?」

なんでそんな不思議そうな顔してるんだろ?

 「そうだけど…?
  歩斗どうかしたの?走っていったけど。」

 「あー…まぁ、アレだ。
  入ってく?」

 「あ、うん。」
< 231 / 267 >

この作品をシェア

pagetop