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 「愛華がさ、あたしとペア組むってな
  った時に手紙書いてくれたでしょ?」

 「ああ…そんなこともあったような。」

あの時は先輩のメアドなんか知らなくて、
手紙書いたんだっけ。

 「あの時、あたしめっちゃ嬉しくてさ。
  慕われるようにならなきゃって思った
  。」

先輩が本当に懐かしそうな目であたしのノ
ートを眺めているのを見て、あたしも1年
前を思い出していた。 

 「…あの手紙はあたし達の原点なんだよ
  ね。
  今でも大事にとってあるんだから。」

日花梨先輩と組んで、もう1年も経つんだ。
なんか、あんまり実感がない。

もっと長く組んでいるような気もするし、つ
い最近組んだ気もする。

 「…なんか、照れますね。」

 「…確かに。」

あたしと日花梨先輩は顔を見合わせて笑った。

…ずっと一緒にいたい。

ずっと組んでいたい。

ずっと話していたい。

あたしにとって日花梨先輩は大好きで、大切
な人。

…あたしも日花梨先輩にとって、そんな人な
のかな?

だと…いいな。
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