enjoy!

 「あ、多分。」

あたしがそんな返事をすると日花梨先輩が
メモした。
確信はないけど…確かそう。

 「あ、私観にいきましたよ!」

 「え、マジで!?」

あたしは反射的に振り向いてしまった。

 「はい!
  めっちゃ凄かったです!」

 「そうなんだー。
  いいなぁ…。」

でも、東北からよく九州まで行けたな…。

 「まぁ、新人戦の全国の会場と近かった
  からなんですけどね。」

 「ああ、なるほど。」

大庭さんが納得したように頷いた。

 「笹嶋ー、このユニフォームカッコイイ
  よな。」

 「確かに。
  オレらも次、これにしようか?」

一ノ瀬さんがモニターの選手のユニフォーム
を指して言った。

 「でも、このタイミングで変えるの?」

中島さんが一ノ瀬さんに聞いた。

 「まぁ、関東なんて余裕だろ!」

 「望、言いすぎだよ。」

よっぽど自信家なんだな、一ノ瀬さん。

 「てか、金あるね!」

 「そっちかよ!!」

大庭さんが笑いながら言うので、あたしは思
わず突っ込んでしまった。

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