enjoy!

 「愛華…ナイスショットじゃん!」

 「ですよね!?」

あたしと日花梨先輩が笑うと優奈も笑い出した。

 「…愛華…?
  オレの写真、崎本に送ったのかよ?」

 「…げ。」

最悪のタイミング…。
バレちゃ仕方ないよね…。

 「ゴメン、蓮!
  ちょっとした出来心で…!?」

 「ちょっと…崎本借りる。」

蓮が優奈の手を引いてあたし達から離れていく。

 「…こーゆー場合、愛華を連れてくんじ
  ゃないの?」

あたしもそう思った。
なんで優奈を…?
悪いのはあたしなのに。

 「よっ!愛華ちゃん、日花梨ちゃん!」

 「あ、一ノ瀬さん!
  …と航希君…。」

結局…あたしと航希君はメル友になったわけで。
航希君なんて呼ぶのには相変わらず抵抗があるんだけど。

 「おはよ。
  オレらコート割り後半なんだけど、そっ
  ちは?」

 「あー、あたし達ね。
  団体は予選落ちなんだ。
  今日は偵察に来た。」

日花梨先輩がそう言うと、航希君が納得したように頷いた。

 「残念だね。
  んじゃ、そろそろ行くかな。」

 「じゃあ。」

あたしは2人に軽く頭を下げた。
後半のコート割りがあと10分くらいで始まる。
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