enjoy!

 「…日梨と佐倉の試合か。」

 「行きますか?」

日花梨先輩は笑顔で頷いた。
…日花梨先輩は今、どんな気持ちでいるんだろう?

 「行くぞー!」

 『オー!』

 「日梨、ファイトー!」
 
 『オー!!』

コートに行くと、どちらのチームも円陣を組んでいた。

試合は二面展開で、1,2コート男子のA、3,4コートは女子のA、5、6コートが男子のB、7、8が女子のBとなっている。

団体戦は3リーグで予選を行い、上位2チームが決勝トーナメントへと駒を進められる。

 「…浜野・福田は…。
  団体メンバーじゃないみたいだね。」

 「あ。そうですね…。」

2人はフェンス越しから応援のようだ。

 「ってことは…、今見るべきなのは…
  佐倉の木下・葉山か。」

木下・葉山は佐倉の3番手らしい。
1本目の試合みたいだ。

…確か…ダブル後衛だったっけ?

 『よろしくお願いしまーす!』

1本目の試合の選手が乱打を始める。

 「愛華、どっち側狙う?」
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