enjoy!

ダブル後衛の場合、どちらかを絞って狙うと有利に試合を進められることが出来る。
日花梨先輩はそのことを言っているみたいだ。

 「…そうですね…。
  前衛側でしょうか…?」

 「そうだね…。
  まずはじっくり分析って感じ?」

日花梨先輩が大きなあくびをした。

 「勝たなきゃ始まらないですからね。
  」

まずは一回戦…。

こんなところで負けてられない!

 「7ゲームマッチプレイ!」

試合が始まった。

木下・葉山はレシーブのようだ。

前衛側の葉山さんが集中的に狙われている。

 「でも、粘ってくるんだろうね。」

 「…ですね。
  いないところにとりあえず送って
  …。」

チャンスボールを狙うのもいいけど、あたしは動いてとりたい。
予測して、ポーチに出るとか…。
そーゆープレーが好きなんだよね。

 「遠慮しないで、どんどんいって
  いいよ!」

 「はい!」

やっぱ…楽しみだ。
早く試合がしたい…。
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