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 「そんな顔しないで、切り替えていけ
  って!!」

直弥さんにあたしと日花梨先輩は背中を
ポンっと叩かれた。

 「切り替えかぁ…。そんな簡単に言わ
  れても…」

直弥さんの言葉にさすがのあたしも苦笑
いだ。
 
「愛華ちゃんは、全国の常連だったし日
 花梨ちゃんも全国行ったことあるじゃ
 ん!
 自信持ちなよ!」

 「直弥さんに自信持てって言われても
  …。」

日花梨先輩も苦笑しながらそう言った。

 「おいおい!オレを信じろって!テニ
  スって自分との戦いだぞ!」

自分との戦いという言葉を聞いた瞬間から、あたしの中の何かが変わり始めた気がした。

 「日花梨先輩、いままでうちらは相手
  を倒すことだけ考えてた気がしませ
  ん?」

 「…うん。確かに。」

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