enjoy!
給食当番の遼がそう呼びかけたので、あたしと優奈は急いで食器を戻した。

 「カワイイな~、優奈ちゃん!」

優奈に聞こえないように、遼はあたしにそっと耳打ちをした。

 「なに?優奈のこと好きなの!?」

 「え?まあ…。」

遼の顔が赤い。

優奈って結構、男子から人気あるんだよね~。

確かに可愛いし、優しいし、性格いいしね。

 「告れば?」

 「いや、バカ!お前何言ってんだよ!」

真っ赤になって遼は首を振る。

必死だなぁ。

 キーンコーンカーンコーン…。

 「あ、愛華!!昼休みだよ!」

 「あ、うん!」

 「愛華、なんかあるわけ?」

遼がけげんな顔をしてあたしに聞いた。

 「ちょっとね。」
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