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教室を出て、あたしは重い足取りで3組に向かった。

ゆっくりと歩いているはずなのに…すぐに3組の教室が見えてきた。

 「あ、愛華!!」

聞き覚えのある声。

 「…蓮。」

蓮だった。

 「…えっと、まぁ…その。」

蓮が言葉に詰まっている。

そんな蓮にあたしはなんて言っていいかわかんない。

 「あ、あのね!蓮!話があるんだ!大したことじゃないんだけど…。」

 「ああ…。うん。」

作り笑顔…。バレてるかな…。

誰もいない3組の教室にあたしと蓮は入っていった。
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