enjoy!
 「いや、出来るけどさ…。そのシワ
  シワネクタイは逆にだらしなく見
  えると思う!」

 「どうせ、広報なんて白黒写真だろ?
  わかんないって!」

歩斗はあたしにネクタイを差し出した。

あたしは仕方なく、ネクタイを受け取る。

 「おおっ完璧!サンキュっ!」

歩斗が満面の笑みでそう言った。

なんだかあたしは嬉しくなった。

 「そのネクタイ、一回アイロンかけたほうがいいよ!」

 「オレもそう思う。」

ネクタイを結び終えてすぐに予鈴がなった。

 「じゃあ、放課後ね!」

あたしは1組へと戻る。

 「あ!どうだった?」

優奈があたしに向かって走ってくる。

 「うん…。ばっちし!」

 「よかったぁ!!」
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