enjoy!
 「よかったな!
  歩斗はお前じゃないとダメみたい
  だ!」

 「大げさだよ!
  てか、歩斗がそんなこと言うわけ
  ない!」

なんか、ホッとしてる自分がいる。
なんでこんなに安心してるんだろ…。

 「お前らお似合いだと思うよ!」

めったに大声を出さない蓮があたしに
大声でそう言った。

 「ちがっ…。蓮のバカ!
  絶対にそんなんじゃない!!」

顔が赤くなっているのがわかる。
…恥ずかしい…!!!

 「近所迷惑だって!じゃあな!」

蓮は家へと全速力で入っていった。
まぁ、蓮の家はあたしと歩斗が住んで
るマンションのすぐ隣なんだけど…。

 「…逃げ足だけは速いんだから。」

取り残されたあたしは溜め息混じり
にそう呟いてしまった。

 「お。愛華じゃん!」

 「げ!」


< 73 / 267 >

この作品をシェア

pagetop