enjoy!
 「まぁ、照れるなよ!」

島田先輩があたしの肩に手を置いてそ
う言った。

 「…触んないで下さい。」

 「ヒドイな、おい!」

島田先輩の反応にはみんな大爆笑だ。

 「そう傷つかないでくださいよ!」

 「別に傷ついてねえし~!」

 「ガラスのハートだからな!!」

島田先輩が心臓の辺りを押さえて、変
顔をするのには笑いがこらえきれなか
った。

 「冗談ですよ!!」

 「知ってるから!さすがのオレでも
  さ!」

 「ふざけるのはこの辺にして…。
  気合い入れてくぞ!!目指すは全
  国!!!」

男子の部長の島先輩がみんなにそう呼
びかけた。
 
 「よっしゃー!!!」

 「声出してこうぜ!!!」

みんなのテンションがMAXに達する。
あたしの気持ちも、もちろんみんなと
同じ。

 「気ぃ引き締めていきましょう!」

 「よっしゃー!!!」

あたしがテニス部の1番好きなところ
は、このテンションと雰囲気なのかも
しれない。

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