enjoy!
 「歩斗、カレー好きだもんね。」

 「マジ最高だ!
  来てよかった~!!」

歩斗の笑顔を見てると、幸せになる。
こんなことを感じていたのはいつからだ
ろう?

 「もうちょっとで出来るから、愛華の
  部屋で待ってて!」

 「え!!??あたしの部屋!?」

これは事件だ!
あたしの部屋は散らかっているし、洗濯
物もタンスにしまっていない。

 「オレは別に構わないけど…。」

あたしはダッシュで部屋に向かった。
急いで、物を色んなところに突っ込んだ
り隠したり…。
洗濯物はもちろんタンスへと収納した。

 「お、おまたせ!」

 「なに?片付けてたの?」

歩斗はそう言って鼻で笑った。

 「違うから!!」

 「別にいいんだけどなー。そーゆーの!
  汚いのには慣れてるしね!」

歩斗の両親は仕事が忙しくて、ほとんど家
にいないから、掃除も自分でやらなきゃい
けないらしい。

 「…あたし、たまに掃除しにいくよ。」

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