enjoy!
 「あー。腹減った!
  今日、愛華ん家行ってもいい?」

そんなノー天気な言葉にも愛華は笑顔
で頷いてくれた。
オレの親は海外での仕事が多くてほと
んど家にいない。
だから、よく愛華ん家や蓮ん家で夕飯
を食べさせてもらうことがよくある。

 「ママー?歩斗も来たから!」

 「ちょうどよかった!  
  今日はカレーだよ!!」

カレーと聞いて、オレはかなりテンシ
ョンがあがった。
オレは食べ物ならなんでも好きだけど
中でもカレーはベスト3に入っている


 「もうちょっとで出来るから、愛華の
  部屋で待ってて!」

その言葉を聞いた瞬間の愛華の表情…。
笑える!最高に面白かった!
あんなに必死な愛華を見るのは久しぶ
りだった。

 「お、おまたせ!」

 「なに?片付けてたの?」

こーゆー愛華を見ると思わずいじめた
くなる。
 
 「違うから!!」

むきになって否定する愛華の顔は嫌い
じゃない。
オレは思わず笑ってしまった。



 
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