enjoy!
 「別にいいんだけどなー。そーゆーの!
  汚いのには慣れてるしね!」

 「…あたし、たまに掃除しにいくよ。」

オレがそう言うと、愛華は予想外の言葉を
発した。
期待はずれ。
でも、その言葉を言った愛華の表情は真剣
そのものだった。

 「…サンキュ。」

 「べ、別に…。」

オレ達、結構いいムードじゃね?
こんなこと考えるオレってやっぱガキかなぁ


そんなことを考えているときに、オレの目に
は愛華の机の上の写真が入ってきた。
…なんかスゴイ見たことのある女子とどっか
で見たことある男子の2ショットだ。

 「あー!!!」

 「え?なに!?」

なんかスゴイ見たことのある女子はもちろん
愛華のことだ。

 「この人、佐倉中の笹嶋さんじゃん
  !
  お前、こんな人と写真なんて…。
  ズルイ!!」

笹嶋さんは西地区の強豪、佐倉中のエース。
しかも全国でベスト8に入ったこともあるら
しい。
それにしても…かなりのイケメンだ。

 「結構カッコイイよね。
  でも、なんであたしなんかと写真
  撮ったんだろ?」

 「それは…。」
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