I can say love!【短編】
「あのぅ・・・」
一人で盛り上がってると、後ろから声がした。
「あ、私?」
「はいっ」
振り向くと、一年生二人組だった。
ポニーテールのコと、サラサラストレートのコ。
制服の着方とか、ピチッとしてて初々しい。
ポニーのコが言ってきた。
「あの、やっぱり工藤先輩の彼女さんなんですか!?」
うわお!直球!
多分この子は、サクが好きなんだろうな・・・。
「うん、そうだよ」
でも、やっぱり本当の事を言わなきゃね。
「そうですよね。・・・失礼しました!」
複雑そうな顔をして、体育館出口の方へ歩いていく二人。