本当にセカイを敵に回した奴
果たして宇宙人の口に地球の食物が合うのか、いささか疑問ではあったが、少女はこっちの疑問など単なる杞憂に過ぎなかったと思わせるくらいに貪り尽くしやがった。家にあった食い物全て。
「ぷはーっ。もう食べきれない~」
空になった無数の大皿を前にして満足げに寝転がる少女。こんな小さな身体のどこにあれだけの食い物が入っているのか不思議でたまらん。
俺はテーブルを挟んで少女の正面に座り彼女の見事な食いっぷりを見ていたわけだが、もうそろそろいいだろうと頃合いを踏んで口を開いた。
「で、さっきの話の続きだが、お前は俺に何の用があるんだ?」
ちろ、と俺を見やると少女は勢いよく上半身を起こして、
「しばらくアタシを匿ってほしいんだっ!」
またこちらを指差し、どう見ても人にものを頼むようには見えない態度で言い放ちやがった。
「はあ? それってなんで俺じゃなきゃいけないんだよ」
「どうしてもオマエじゃなきゃダメなんだよっ! 大丈夫、なるだけ迷惑はかけないようにするっ! ていうかアタシだってイヤイヤなんだからなっ!」
アタシだってイヤイヤなんだからな、ってなんつー野郎だ。
「んじゃ俺じゃなきゃダメな理由を教えろ」
「中二病だから」
「絶対匿わん! さっさと帰れ! とっとと帰れ! 速攻で帰れ!」
こんな失礼な奴を誰が匿えるか。
「ぷはーっ。もう食べきれない~」
空になった無数の大皿を前にして満足げに寝転がる少女。こんな小さな身体のどこにあれだけの食い物が入っているのか不思議でたまらん。
俺はテーブルを挟んで少女の正面に座り彼女の見事な食いっぷりを見ていたわけだが、もうそろそろいいだろうと頃合いを踏んで口を開いた。
「で、さっきの話の続きだが、お前は俺に何の用があるんだ?」
ちろ、と俺を見やると少女は勢いよく上半身を起こして、
「しばらくアタシを匿ってほしいんだっ!」
またこちらを指差し、どう見ても人にものを頼むようには見えない態度で言い放ちやがった。
「はあ? それってなんで俺じゃなきゃいけないんだよ」
「どうしてもオマエじゃなきゃダメなんだよっ! 大丈夫、なるだけ迷惑はかけないようにするっ! ていうかアタシだってイヤイヤなんだからなっ!」
アタシだってイヤイヤなんだからな、ってなんつー野郎だ。
「んじゃ俺じゃなきゃダメな理由を教えろ」
「中二病だから」
「絶対匿わん! さっさと帰れ! とっとと帰れ! 速攻で帰れ!」
こんな失礼な奴を誰が匿えるか。