親愛なるあなたへ
その日から二人の関係は深くなった。
一番孝彦は気を使ってくれた気がする。
恋ってそんなにすごいものなの?・・・・誰か教えて。
私は生まれた時からずっとひとりっ子でなんだか孝彦は、私の『父親』、『兄』、『彼氏』と言うぬくもりが伝わって来る。
ちょうど明日で孝彦と付き合い初めて1年が経つ。
だから小学校からの友達の杏子と街に出掛けた。
そうそう、杏子も2つ上の彼氏がいる。杏子と友達になったのもこれより寒くなかったけど、ちょうど今日だった。だから杏子は一番の友達だった。
しばらくすると商店街のからくり時計がお昼の12時を指している。今日は、孝彦も私も1年の記念日に19時から商店街の広場に待ち合わせてるから、とっておきのプレゼントをあげなくちゃ。
今日は友達との久しぶりの再会と記念日を思う存分楽しもう。
「ねぇ、杏子どれがいいかなぁ〜」
「これは?」
「かわいい〜よぉありがとう、杏子、これに決めた」
プレゼントに選んだのは、ちょうど孝彦と同棲生活してるからペアーのステンドグラスのグラスを買った。
そして約束の19時。
「遅いなぁ」
「かすみ」
「きゃっもう遅い!孝彦」
「ゴメンかすみのためにプレゼント選んでた」
「これから何処で食事する?」
「フレンチは?」
「いいよ」
そしてフレンチを食べに行く事になった。
「夜景が綺麗だね」
この日孝彦と夜景を見に行く事が特別に思えた。
「けどかすみのほうが一番綺麗だよ」
「ありがとう」
この日は心からありがとうって言えた。
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