キスして。
一人でアタフタしていると
雅氷があたしのほうを見て言った、
「よろしくお願いします、御堂原センセ♪」
いつもの妖しい笑顔付きで。
多分あたしは顔が引きつってたと思う
それくらい驚いていた
それからのあたしは
質問攻めだった
「センセーは彼氏いるんすか」
とか。
「センセー超可愛いから俺と付き合って」
とか。
どの質問も答えづらかった
こんなんであたしやっていけるのかな?
あたしはお昼の時間、
自販機の前に立ってボーッとしていた