キスして。



ボーッとしてて気配も感じなかった


あたしは後ろから抱きしめられていた



「誰?!離してく……雅氷?」


いつもの匂いがした


朝のこと思い出して
また熱くなった

ドキドキし過ぎて心臓が痛い


「み、雅氷……ダメだよ…見られたら大変」


「ちょっとだけ」


そう言って、雅氷はあたしの肩に顔をうずめた



ここは廊下からは死角になっていて、
そばにこなければ見えない



「朝…言ったこと…覚えてる?」


途端に、あたしの心臓はまた早く動き出す





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