Love.Love.Loving!
たった1秒。それだけの少ない時間触れただけなのに、思考が完全ストップ。頭の中が真っ白になって。
初めて言葉を交わした日からずっとずっと胸にたまっていた〝彼女がいるのになんで〟っていう疑問。
希唯君がしていることは浮気なんだよ。
そう心の中で何回も希唯君に言って、〝ありえない〟や〝最低〟軽蔑することをたくさん思っていた。
――だけど、軽蔑するのはあたしも一緒、だ。
好きって言われて抱きしめられてキスされて。その度に嫌だとか拒否は示していたけれど、でも結局は全部拒否仕切れていない。
すぐに顔を赤くしたり、ドキドキしたり。もはやこれは希唯君と居ると必ずになっている。
最終的には好きを言われても嫌じゃないなんて思って、抱きしめ返したりだってした。
夢に落ちる前、キスをされても〝嫌〟を言わなかったような気がする。
希唯君を無意識に受け入れているあたしが、今思えばどこかにいたんだと思う。
これはもう、希唯君と同罪だ。
だって希唯君に彼女がいるってわかっているのに受け入れる、なんて。
希唯君の彼女さんに〝浮気相手〟そう思われても言われてもいいことをあたしはしてしまっている。