Love.Love.Loving!

そんな自分が嫌だ。嫌い。

――汚い。


なによりも自分が一番大事で、響の優しさ――人の優しさを踏みにじったりするもとから汚れたあたしがさらに汚く思える。汚く、なっていく。

こんなあたし、死んでも好きになれない。嫌いな希唯君よりも、自分が。自分自身が世界で一番大っ嫌い。


そんな汚れたあたしは、さらに汚いことを思っている。いつか希唯君の彼女さんにバレることが怖い、だなんて。本当に、最低だ。

バレない、なんてありえない。隠し通すことは絶対無理。バレたあとどうなるか、そんなこと考えるだけ無駄。

きっとまた、過去にあったことと似たようなことが起こるんだ。


あのときは誰も聞き入ってはくれなかったけど、〝違う〟と叫ぶことができた。けど、今回は、なにも言えない。

だって、全部、全部全部、希唯君を受け入れたあたしが悪い。彼女さんに責められても、なにをされても否定することは不可能。


――嫌だ。怖い。怖い怖い怖い怖い。怖いよ、もう、やめて。助けて。お願い、許してよ…っ。


「……っえ、香、彩?」
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