Love.Love.Loving!
回らない呂律で、恥ずかしくて熱が出たみたいに火照った頬っぺたに滴を伝わせながら〝やめて〟をやっとの思いで言えば、目がかち合った希唯君がフッと笑う。
え、と思ったのと同時に希唯君はやめてくれるどころか咥えている指をカリ…ッと甘噛みしてきて。
『…っ、』
「エッロい顔~」
『そ…っ!んな顔、』
「――してるよ」
『してな、…っ、やだっ、』
喋りながらも希唯君はあたしの指に愛撫を続ける。噛んだかと思ったらペロリ、と舐めてきたり。
もう、ほんとにやだ。恥ずかしすぎて死んじゃいそう。
別に裸を見られているわけじゃないんだし、ただ指を舐められているだけ。
死んじゃいそうとか大袈裟なんだろうけど。でも、あたしには無理。こんなの、裸見られてるのと一緒だよ…っ。
今すぐ消えたい、なんて、沸き上がる羞恥の所為でそんな無理なことさえ思ってしまう。
希唯君があたしの指を愛撫する姿が本当に高1なのかと疑ってしまうぐらいやけに妖艶で。
キスをしてくる前の希唯君と同じで、思わず希唯君の唇や舌が触れる指に目を凝らしてしまっていると――目が、合う。
ばっちり、かち合った双眸にずっと煩くって仕方がなかった心臓が一際大きな音を立てて跳ね上がる。視線に耐えれなくてギュッと目を瞑った。
希唯君は、そんなあたしが気に入らなかったらしい。