Love.Love.Loving!

『(……は?お揃い?)』


どうゆうこと?

希唯君の嬉々としたそれにいきなりお揃いだねとか言われても意味がわからないあたしはハテナマークをぽわんと浮かべる。

なに言ってるの?希唯君。

お揃いっていうことは、希唯君にもあたしと同じ血が滲んだ歯形があるってわけで。


んんん?

どうゆうことか考えれば考えるほど〝なにか〟が胸に突っかかるような感覚を覚え、一人で考えても解決しないからそろーっとそっぽを向いた顔を希唯君の方に戻す。


と。

『(うっ…、)』


ああ、もう、――可愛い!!

それは反則じゃないんだろうかというぐらいにっこにこと周りに花を咲かせて無邪気な人懐っこい笑顔を浮かべている希唯君。

高1の、しかも男の子だってことを忘れちゃう勢いの可愛さにかあっと頬っぺたはピンク色に染まって、きゅうううんっと胸が高鳴る。


『(やばい、ぎゅうーってしたい…!)』


もはやあたしの目に高1の希唯君は映っていない。

可愛いものに目がないあたしは目の前にいる希唯君を希唯君だと忘れて、〝可愛すぎる男の子〟に認識を変えてしまっている。

だから、普段なら絶対に思うことはないであろうことを思ってしまって。
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