Love.Love.Loving!
小首を傾げて、3日前に知った二重瞼のブラウンの瞳が上から見つめてくる。
それにうっと息を詰まらせたあたしは、実は呼び捨てにしてって昨日も言われていた。
でも、そんなの簡単にできるはずがなくて。呼び捨てにしている男の子なんかごく少数。弟と幼なじみぐらい。
それに、ほら。呼び捨てって、さ?彼氏彼女、みたいな。
希唯君はあたしを彼女って(勝手に)思ってるけど、あたしは希唯君を彼氏だなんて思ってないもん。
好きな人を諦めるなんてまっぴらゴメンだし、希唯君だって俺の彼女発言した3日前。好きになるのはゆっくりでいいよって言ってくれた。
な、の、に!
「希唯って言ったら、かぁかぁは俺を好きになるよ」
『ならないよ!!かぁかぁって呼ばないでっ』
「早く惚れろかぁかぁ」
『惚れないーっ!希唯君ゆっくりでいいよって言ったじゃん!』
「でも攻めるとも言った」
『…うっ(確かに…)』
「ね?希唯って言ってよ」
なにが〝ね?〟だ。なんで話の流れで最終そこに辿り着くの!?やだやだ。呼べないよぉ…。