Love.Love.Loving!

て、てーか…っ!


『(なにその選択肢…!)』


希唯君頭大丈夫かと心配するようなぶっ飛んだ発言に開いた口が塞がらない。なに、君付けかチュウって…!


しかも、だ。

君付けはまあ希唯君が自分で〝希唯君〟とか言ってもキモチワルイだけだからあたしが言うってのはわかる。

だけど、だけどさ?俺〝に〟チュウするかって、その〝に〟間違ってない!?

なんであたしから大事な大事なファーストキスを希唯君に捧げなきゃダメなの!?いや、俺〝が〟に変えられても困るけど。

ファーストキスが希唯君なんて絶対やだ!!好きな人とだったら……へへっ。幸せ以外の何物でもない。


頭の中で繰り広がるあたしの妄想。〝好きだよ〟とか言われて、それからゆっくり顔が近づいてきて――…って、はっ!

と、とととにかく。その二選択にあたしの答えはない!希唯君のバカバカッ。


『どっちも嫌!』

「だよね。言うと思った」

『じゃ、じゃあ…、』

「うん。俺が決めるっ」


やだやだやだ。やだよぉー…。

にっこりと浮かべられた素敵笑顔が怖いです。いや、ほんとに。マジで。
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