Love.Love.Loving!
不思議そうにさりげなく上目遣いで聞かれて、当たり前でしょ!と叫んでやりたい。ううん。もう叫ぶ。言う。
希唯君と付き合ってるわけじゃないのに、いや、彼女には勝手にされたけど。
第一、貰ったものといえば、「俺の彼女」と「希唯って言って」と「チュウして?」ろくでもないセリフばっかり。これだけだ。
上目遣いの奏君をうわ、やっぱかっこいいなぁ…とか思いながら口を開いたら、かっこいい奏君の方が先に口を開いて言葉を発した。
「あ、そっか。あのガキまだ1年だもんな」
『…え?』
「香彩が買ってやったんだろ?」
『え!?』
「でも自分のは金がなくて買えなかったーってパターンだ」
『ちょ、奏く、』
「でも香彩って意外と束縛激しいのな」
なぜかにっこりと完璧な笑顔を受けるあたし。「ま、香彩の束縛なら耐えられますよ。たぶん」って、なんでそうなるの!?
奏君の頭の中はいったいどうなっているのやら。しかもたぶんなのか。
ド勘違いな発言にヒクヒクと口元を引きつらせ、うん。どう返していいのか言葉が見つからない。