Love.Love.Loving!

とりあえず美顔を眺め続けることはある意味目に毒なので再び俯き、むぎゅーっと頬っぺたを摘まんでみた。


『(い…っ、痛いー…)』


夢だと疑ったあたしは摘まむ指に力を入れすぎて、自爆。

涙が零れるほど強く摘まんでしまって、はらはらと涙を零しながら夢じゃなかったと当たり前のことに消えない疑問。


「…ふはっ。なにやってんの香彩ちゃん」

『(っ、わわわ笑われた…!)』


クツクツとおかしそうに喉を鳴らす希唯君に赤面。絶対バカだって思われた…!

もう顔は上げられない。…ううん。すでに顔はもう上げられないんだけど。だって上げたら希唯君の美顔。


涙目で俯いて赤面するあたし。

クツクツと笑うなぜか現れあたしを後ろから抱きしめる希唯君。

そんなあたしたちに存在を忘れかけられていた(忘れられていた)男の子は、「なんで翅由が出てくんだよ!!」焦り混じりの怒気を孕んだ声を飛ばした。


「…あ?まだ居たんだ」

『(やっぱ忘れてた…!)』

「っざけんなてめぇ!!」


ひええええ…。
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