Love.Love.Loving!

思いもしない響の発言。ぱちぱちと瞬きをして、あたしは響をじっと見つめた。


もしかして、響。あたしが嘘ついた理由、わかってるの…?あたしが自分一番の人間だって、わかっちゃったの…?


途端に不安が襲ってくる。きっと嫌な子だって思われた。どうしよう…。下手くそすぎる嘘で気づかれてしまったあたしの人間性。

響には。もちろん奏君にも。ずっと傍に居てくれた幼なじみの二人にはこんな嫌なあたし、バレたくなかった。

嫌な子だって思われたくなかったのに…。


鼻の奥がつんとして、目頭が熱くなる。

今にも泣き出しそうなあたしに「なんつー顔してんだよ」響は頬っぺたをむぎゅっと摘まんできた。


『い、いひゃ、』

「またしょうもねぇこと考えてたんだろ?」

『…、』

「もういいっつーの。嘘ついたことも理由わかったからなんにも思ってねぇし」

『(…やっぱ、わかってたんだ…)…っひび、』

「お前の気持ち、気づいてやれなくて悪かった」

『っ、』


…なんで、なの?

あたしが嘘ついた理由がわかったなら、嫌な子だって普通思うのに、響は思わないで逆に謝ってくれた。
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