Love.Love.Loving!
男の子のくせにずるいと思う。
綺麗な顔して背も高いしスタイル抜群。もはや王子様(すでに学校の王子様だけど)。それに足して可愛いも持ち合わせるなんてずるすぎる。
あたし、女の子なのに希唯君にボロ負けだ。
うるっと少し潤んだぱっちり二重のブラウンにクッと喉が鳴る。
カカカッとさらに頬っぺたに熱が集まって、あたしは真っ赤なりんご状態。
ダメ?って、追い討ちをかける如く、少しだけ潤んだブラウンがうるうるっと倍に潤んだ瞬間。もう無理ですあたし。
『…う、ん…』
「え…?」
『いい、よ…』
「…ほん、と?」
嘘だ、とでも言いたげな希唯君の表情。あたしも信じられないよ…。希唯君の可愛さに負けて許しちゃうなんて。夢であってほしい。
みるみるうちに希唯君の美顔にはぱああああっと花が咲いていく。
〝だいすきっ〟と、頬っぺたから離された手でギューッと抱きしめられた。
うわわわ…っ。
『ののの希唯く、』
「香彩、俺、嬉しい」
『え、ええ?なんで?』
「だって許してくれたんだもん」