四葉のクローバー

裏切られた夢

四人で同居し始めてから
二ヶ月が過ぎようとしていた。

夢は慎との関係に溝が深まるばかりで
いつしかあまり言葉を
交わさないようになっていた。

「今日久々に
 帰り、食事でもしようか!
 仕事も順調だし。
 私、結構立ち直り早くてさ
 やっぱ、出会い橋なんてウソ!
 信じた私がバカだったよ!」

そう言って佐伯は夢を誘った。

その頃サエはある不安を抱えていた。

「今日、大学行かないのか?」

慎がサエに言うと

「慎・・は?」

サエが聞き返した。

「昨日バイトで疲れてて
 寝不足だから休もうと思ってて。
 で、お前は具合でも悪いのか?
 顔色悪いし、遊びすぎじゃねえか?
 希君に捨てられるぞ!」

からかい半分で言ったら
突然サエが泣き出してしまった。

「おい、ウソだよ、ウソ!
 そんなことぐらいで泣くなよ。」

「違うの!違うの!」


 
 

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