四葉のクローバー
「そっか・・・
 一つだけ聞いていいか?
 どうして俺の子だって
 分かったんだ?」

「ここに引っ越してから
 慎としかしてないから!
 のんちゃん、仕事で居なかったり
 遅く帰っては、すぐ寝て
 早く帰ってきた日でも
 疲れてるみたいで
 私ばっかり話してて
 つまらなくて・・
 早くいる日は、いつのまにか
 遊びに行くようになっちゃってた。
 でもね、初めから
 私に気がないこと分かってたんだ。
 でも、それでも良かったの。
 カッコイイ彼氏を
 みんなに自慢したかった。
 一緒に住めば
 きっと好きになってくれるって
 そう思ってたのに・・・
 よけい寂しい重いが
 倍増しちゃった。
 気を紛らわすために遊んでたけど
 やっぱりのんちゃんのこと
 好きでさ!
 でもね、ここ数日
 できたのわかってから
 のんちゃんの顔まともに
 見なかったら
 慎のことしか考えなくなってて・・
 そしたら、のんちゃん・夢に
 なんて話そうかとか・・
 そんなことばっかり考えてた。
 ・・分かる?言ってること!
 頭の中整理できてないけど・・。」

「・・産めよ。・・俺でゴメンな!」

「・・ホントに・・いいの?
 私、夢じゃないんだよ!」




 
  
 
 
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