四葉のクローバー

「二人に大事な話があります。
　ごめんなさい！
　俺とサエ
　結婚することにしたんだ。
　で、」

「は？な、なに？結婚？」

夢は、ビックリした顔で答えた。

「ゴメンな、夢。
　サエのお腹の中には
　俺の子がいるんだ。
　二人を裏切ったのは事実。
　言い訳はしない。
　男としての責任を
　取るとかじゃないんだ。
　聞いたときはビックリしたけど
　サエと一緒になろうと
　子供と一緒に幸せな家庭築こうと
　そう思ったから・・
　だから、今、希君に
　殴られる覚悟で話してる！
　夢にもホントすまないと思ってる！
　分かってもらおうなんて
　許してもらおうなんて
　思ってないけど
　けど、」
　
「けどじゃないわよ！
　子供できたって・・
　なによそれ・・
　二人して人の事バカにして・・
　何だったのよ、今まで！
　ふざけないでよ！」

夢は泣きながら叫んだ。
慎は夢の顔をまともに
見れずにいると
それまで黙っていたサエも
泣きながら、謝った。