四葉のクローバー
「・・そうだったんだ~。
 希君もつらい経験ありか~。
 ・・私も心のどこかで
 もうダメかなって
 思うとことあった。
 でも、現実から逃げてたっていうか
 離れたくなかった・・。
 又、いつか昔みたいに戻れるって
 そうどっかで思ってた・・。
 怖かったんだ・・別れが・・。
 こんな結果になるんだったら・・
 早く別れればよかったのかな・?」

「みんな、こういう時、
 たいてい後悔すんだよね。
 どんどん、マイナスな事ばかり
 考えて余計落ち込む。
 ちなみに経験済み!
 で、友達や周りは、励ます。
 これはいい経験したなと
 もう二度と同じ過ちをしなきゃいい
 そう、プラス的なことを言う。
 でも人生なんて後悔の連続。
 俺もそう。
 これを乗り切れば
 きっと何かが待ってるよ!
 まだ、これからじゃん!」

夢はうなずき、歩きながら
車に戻ろうとした瞬間

「あ!忘れてた!
 今日、誕生日だった・・。」

「え?誰の?」

「・・私・・。
 は~、まさしく厄年だよ。
 ついてないな、しょっぱな!」

「そっか、おめでとう!」

「あんまり、めでたくないな・・。」

「いや、逆に新たないい出発の
 十代最後の一年になるよ!
 まだ、十代じゃん!
 いろんなチャンスが待ってるよ!」

「・・だといいけど・・
 ありがとう!」
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