四葉のクローバー
神崎の家を出た時は
外はもう、明るくなっていた。

その足で
夢の母に二人で報告しに
行くことにした。

二人は歩きながら
昨日のことを話していた。

「神崎さん、ずっと言ってたな。
 “今まで以上に頑張らなきゃな”
 って・・・
 俺も本当にそう思った。
 夢ちゃんを幸せにするために
 頑張ろうって。」

「ありがとう。
 でも、あまり無理しないでね。
 私も、希君の奥さんとして
 これから頑張るから。
 きっと、お母さんも
 大賛成だよ!」
 
「うわ~!
 緊張する~!」

「そんな緊張しないで
 いつも通りの希君でいて!」

希はすごく緊張していた。

そんな希を見て
夢は手を差し伸べて手を握り締めた。
そして手をつなぎながら
母の元へと向かった。
  
< 70 / 75 >

この作品をシェア

pagetop