わがままいって困らせて【短】
*Side of Ryu Takai
俺の彼女は木崎咲。
咲は気づいてないだろうけど、あいつはモテる。
ちっちゃくて、可愛くて。
なにげに勉強できるし、運動は、ダメだけどそこがいいって言ってる男も多い。
「はぁ…」
三時間目の国語の授業。そんなことを考えてたら知らぬ間にため息をついていた。
同じクラスだったらきっとこんな不安ないのに
「高井ー!なにため息ついてんだ!」
「げっ、すいません!」
「聞こえてんだぞ!俺の楽しい楽しい授業中にため息つくとはどうゆうことだ!」
楽しくねーよ。そういって周りは茶化す。
「高井は罰として放課後居残り!先生とみっちり話だ!」
最悪だ…。
しかも放課後って、咲との約束が。
うわ、咲怒るだろうな…。
どうしようかな。
咲、楽しみにしてるみたいだし…。
「はぁ…」
俺は本日二度目となるため息をついた。
「高井ー!!」
「すいません!」
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