愛のカラダ❤
「イヤッ…!!離してください!!」

どんなに力を込めても男の人には敵わない…。

「そんな抵抗しないでよ。優しくしてあげるからさ。」

二ヤリと妖艶に笑った雄さんは、ものすごい力で引っ張って行く。

「さぁ、着いたよ?君の『初めて』をいただこうか。」

靴を履いたままベッドに押し倒された。

「やめて!!イヤ!!」

腕を振って必死に抵抗をするが、両腕を抑えつけられて身動きがとれない。

「なんで…?なんでこんなことするの!?」

そう叫ぶと雄さんはもう一度ニヤリと笑った。

「それはねぇ…、女の子が泣きそうになっているのを見るのがスキだからだよ。」

しゃあしゃあと答える雄さんをみて、本当に泣きそうになってしまった。

「いいねぇ、いいねぇ。その顔。そそるよ。」

クスクスと笑う雄さんが怖い。

「イヤ!!!!!!」

渾身の力で叫ぶ。

「誰か助けてーーー!!!!!!!!!」





その時、どこかで音がした。

ゴソッゴソゴソ

「ん?なんだ?この音。」

雄さんも気付いたみたいだ。

ゴンッ!!!!!

ものすごい音がして、クローゼットから男の人が出てきた。

「はっ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

えっ!?!?!?!?!?!?!?!!?!?!?!?!?!

なにこの人。

なんでクローゼットから人が!?

「んぁ~~~。良く寝た。……あれ?俺、邪魔な感じ?」

…。

「当たり前だ。この状況みろ。」

「失礼しました~。」

「あ、あの!!助けて!!!!!!」

「「は?」」

「襲われてるの!!助けて!!」

知らない人だけど…チャンスは今しかない!!

「お前、何言ってんだよ!彼氏に酷いよな。」
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