愛のカタチ


私の中の何かが騒ぐ。

「最初から…出会った時から、好きだった。」

真っ直ぐに。

嘘偽りなんて、ない。

「俺みたいな年上のオジサンなんて相手にしてもらえないと思って。
だから、馬鹿な条件出したんだ。」

寂しい時に一緒にいて、したい時にセックスする。

お互いに好きな相手が出来たら、それでお終い。

「でももう嘘付けないよ。
好きで好きでどうしようもない。
誰にも、渡したくない。」

ふんわりと抱き締められ、目を閉じた。

そして優しいキス。

何度も何度も。

あぁ、そうだ。

私も解っていたんだ。

瀬戸さんとのキスは…嫌じゃ、ない。

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